少し前にtwitterでもつぶやいたのだけれども、
向こうの物を拾う文化をふと思いだしたので書いてみる。

ヨーロッパ、イギリスは特に、古い物に価値を感じている国だと思うのだけれども、私はそこがすごく好きでというか私はとにかく古い物が好きなので、そこがいいのかもしれない。
まずなぜイギリスが好きになったのかということを思いだしてみようと思うけれどもいかんせん
随分昔の話になるような気がするのでいまいち思い出せない。
が、初めて行ったのは16歳だったけれども、その頃はわたしはパンクが大好きだったので
（しかし実際はどちらかというとＵＳのほうが好きだったというかデッドケネディーズが大好きだった、のはたしか二十歳くらいだったような気がする）
まあ要するにカオスＵＫだとかなんやろ？もうあまり覚えていないけれども、
まあdischargeなどもナパームデスとかそしてそれこそスリッツなどもイギリスですね。

とにかくそういう音楽が好きだった10代ということでのイギリスへのあこがれと、
洋服が好きだったのでそれによるイギリスへのあこがれと、すでに古着が好きだったのでイギリスへのあこがれと、要するに結構イギリスが好きだったらしい、、、、
音楽と古い洋服が同時に手に入る場所だと思っていたらしい。

小さい頃から何かしらご縁があって英語のある環境だったのでもちろん英語も好きだったのだが、
あとはその古着やらなにやらの、何故か昔から古い物に惹かれる部分があったため、
イギリス文化である、古い物を大切にすることやら古い建物のほうが価値があること、
なんでも修理して使うところなんかが、自分の生き方にぴったりきたわけですよね。

なんか話が脱線しているような気がするけれども、今思い返してみたところ、随分わたしはイギリスが好きだったらしい、、、

で、話を戻してみると、その物を拾う文化。
いらないものは基本的に、みんな家の前に置きます。そうすると、だいたい30分とかするとちらほら物がなくなっていきます。
みんな持って行きます。使える物はとりあえず道に置いてみる。鉄則です。
わたしも随分拾いました。
陶器のポットを拾って花瓶にしたし、本も拾ったし、ポスターも拾ったな。
食器はかなり拾った気がする。食器として使わなくても、いろいろと使い道があるもんでね！！
鉢植えの鉢なんかは非常に助かったね。

みんなも色々と面白いものを置くもんで、ベッド、マットレス、テーブル、椅子なんていう家具はもう大人気なんで結構な確率ですぐになくなります。ソファもでます。
私が最後に住んでいた家の大家は、自家製ピクルス（何年物か不明）なんかも出してたけど速攻なくなっていたのでなんかいろんな気持ちになりました。
服や靴、ＣＤから子どものおもちゃやら、いや、ほんとになんでもある。
ときどき、チャリンコがおいてあって「£50」みたいに札がつけてあることもあったよ。
大家が家の前に出してたテーブルが、大家が留守中に欲しいという人が現れて、何も言ってないのにこれいいテーブルだからお金を払いたい！といってなぜかわたしに£10くれたこともあるよ！！
（その£10はレッドストライプになりましたね）

ブリストル引き揚げの際にはそれこそメイドインジャパンな品も大盤振る舞いでがっつりおいてきたけどものの見事になくなっていったのでみんなきっと楽しんでいることでしょう。
とにかくいらないものは、捨てない。ブリストルで暮らす鉄則、そして思わぬ物が手に入る、それも楽しみのひとつ。
これを修理して使ってみよう！というアイディア出しになったりするのもいいなあーと。

日本には便利なものがたくさん溢れていてコンビニでも買えて非常に助かってるけど、
ないならないで、工夫することのおもしろさもあるよね。

鉢植えで思いだしたけど、日本に戻ってからはお花も買っていないし育ててもいないな、、、
その辺の心の余裕を思い出したい今日この頃であります。
あっという間に、生活のなかでの、小さなあれこれを忘れてしまうもんですね。おそろしや。

テーブルももらいもの、花瓶はひろったポット。花束はプレゼント。
楽しく暮らしたブリストル。これからもどこで暮らしても楽しく生きたいという所存であります。